2014/02/20 | 選手へのプレッシャーは止めよう | | by:admin |
---|
注目の女子フィギュアスケートがはじまった。4年ぶりに国際舞台に復帰したキム・ヨナは、相変わらず余裕の演技でショートトップになった。何かにつけて優位を喧伝された浅田真央は、まさかの16位。技術点は出場30名中、下から4番目だそうな。誰が優勝するかという事前のアンケート結果は、圧倒的多数で「キム・ヨナ」であった。
ちょっとしたタイミングが成否を分けるジャンプ競技で、メンタル面の強弱が結果を左右する極端な例だと思う。競技場の内外を問わず、マイクを突き付ける報道陣の姿に疑問を感じる。素晴らしい演技やメダル獲得の後なら許せても、失敗して落ち込んでいるところに「どう思いますか?」とマイクを向けるのは仕事とはいえ、余りにも思いやりに欠ける行為と思う。
コーチにも「何かあったんでしょうか?」、事故の遺族に感想を聞くのと同じように、毎回憤りを覚える。
団体でメダルを取れなかったときは「個人戦のための良い経験が出来た」、ショートで失敗すれば「団体と個人は選手を分けるべきであった」。本人のいないところで何を言っても構わないけれど、傷心の選手に追い打ちをかけるのは止めて欲しい。
昔、「自分でやってみれば!!」と、キレタ選手がいたけれど、とても良く判る気がする。
報道関係者が選手にプレッシャーをかけるのは止めて欲しい。