モーグルで５回目の上村と、女子ジャンプで初めての高梨が共に偶然４位で、メダルを逃した。上村はかろうじて決勝に６位で残ったのに４位になった。素人目には３位でもおかしくないが、採点については人間のすることだから、微妙なところは止むを得ない。

今回で引退するであろう上村が、４位でも「すがすがしい気分」とコメントしたのには救われる。可愛いお子さんや優しいご主人に囲まれて、きっと素敵なママになるのでしょう。

高梨は金メダル間違いなしと自他共に期待したのに４位。苦手のテレマークを付けられなかったのが最大の原因だと思うが、２本とも追い風で６点は損したというから、これまた微妙。

ジャンプ台の傾斜が緩やかで、遠心力による踏切タイミング判断がしにくくなったとか、いろいろと高梨にとっては不利な条件が重なったようだ。

運も実力のうちといえば酷だが、１５歳で頂上を極めるより、悔しさをバネにして次回に楽しみを残す試練を神様が与えたのかも知れない。この若さで周囲への感謝をいつも口にするような子を、神様が見放す筈がない。